白山国立公園と各種保護地域


  国立公園
 
国立公園の写真

 白山国立公園は、最初は昭和30年に国定公園に指定され、その後、昭和37年11月12日に国立公園に昇格しました。石川・岐阜・福井・富山の4県にまたがる山岳国立公園で北は富山県上平村ブナオ峠付近、南は岐阜県白鳥町上在所、東は岐阜県白川村三方崩山東南麗、西は福井県勝山市平泉寺町で、総面積は47,700haあります。その内訳は、石川県25,735ha、岐阜県14,017ha、福井県5,206ha、富山県2,742haとなっています。

 全国で28ある国立公園の中では、白山は面積で16番目と決して広いほうではありませんが、原生自然が残っている最も重要な場所である特別保護地区の面積が全体の37.4%の17,857haと5番目の広さがあることや普通地域が全くないことなど、質的に優れた国立公園であるといえます。国立公園は環境庁の管轄になります。

 


  生物圏保護区
 
生活圏保護区の写真  ユネスコの事業の一つであるMAB計画(Programme on Man and the Biosphere)で、生物圏保護区が指定されています。その目的は、現在および将来の人類の利用に供するため、自然生態系における動植物の保護、その遺伝的多様性の保存をはかり、またその地域を研究・教育・訓練の場として提供することとなっています。わが国では屋久島、大台ヶ原・大峰山、志賀高原、白山の4ヶ所が指定されています。国際的に認められた保護区と言えるところです。生物圏保護区には核心地域(コアエリア)と暖衝地帯(バッファーゾーン)、移行地帯の三つの区域から構成されているのが普通です。白山では国立公園と同じ範囲が生物圏保護区となっており、その特別保護区が核心地域、特別地域が暖衝地帯となっています。  


  
森林生態系保護地域
 
森林生態系保護地域の写真  全国の国有林の原生的で貴重な天然林が残されているとことを保護することにより、自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存、学術研究などに役立てるとともに森林を後世に引き継ぐため設定された場所です。白山森林生態系保護地域は、面積14,826haで、大部分は国立公園と重なっています。生態系保護区の考え方と同じような、コアエリアとしての保存地区とバッファーゾーンとしての保全利用地区が設定されています。林野庁の管轄になります。  


  
その他
 
   この他に広域な保護地域としては、鳥類や哺乳類の保護繁殖を図ることを目的として設定され、区域内では狩猟が禁止される場所で全国的に重要な地区である。「国設白山鳥獣保護区」、ニホンカモシカを将来、地域を限って指定し保護するため、文化庁、環境庁、林野庁の三庁合意による措置として試行的に設定された保護地域である「白山カモシカ保護地域」があります。  
(上馬康生)

 ■参考文献
  白山国立公園公園計画図(平成7年12月22日 官報告示)
 
■このWebサイトに関するご意見やご感想などについては、rhaksan@basil.ocn.ne.jp まで電子メールでお送りください。
Copyright (c) 2001-2002 白山林道石川管理事務所